島崎 卓也 SHIMAZAKI TAKUYA
誠実に積み重ねた判断と施工が
誰かの日常を静かに支えています。
なぜ今、ビジョンやバリューといった理念を掲げたのでしょうか?
世の中の変化と、変わらない業界
私が入社して20年以上、経営に携わるようになってからも長い時間が経ちました。人々の暮らしを支える“生活インフラの一端”を担うという意味では、事業そのものの本質は入社当時から大きく変わっていません。しかし、その一方で、世の中の生活様式や価値観は確実に変化しています。そうした中で、建設業界には、今なお旧来の価値観が残っている部分が多く、それが業界全体の課題にもつながっていると感じています。自社として時代の変化に順応するだけでなく、業界が抱える課題を少しずつでも解決していく必要がある。その思いが年々強くなってきました。
社内外に、ビジョンを示すタイミング
ビジョンとは、企業が社会とどう関わっていくかを示す“宣言”のようなものです。これまで、島崎工業では、これといった理念やビジョンがありませんでした。でも、長く仕事を続ける中で、自営業・零細企業として、従業員や協力会社、顧客の皆さま、そしてこれから出会う方々、そして、何より自分自身の覚悟として、私たちがどんな未来を目指しているのかを明確に示すことが大切だと感じるようになったんです。
組織をまとめていく上で、その想いを言葉にして社内外に発信すべきタイミングだと思い、ビジョンを掲げました。

建築設備の仕事との出会いと、現在までの歩み
家業に興味がなかった幼少期
私が事業を継承することになれば3代目になります。幼少期は、正直、親がどんな仕事をしているのか、よく知りませんでした。興味もなかったと思います。会社の横にずらっと並んだ管材の前を、特に気にも留めずに通り過ぎていました。
この仕事に初めて関わったのは、高校生の夏休みに自社のアルバイトをしたとき。とはいえ、そのまま家業を継ぐわけではなく、まったく別の道に進みました。
挑戦と挫折、尊敬できる先輩方との出会い
騎手を目指して、北海道で競走馬の調教助手や、生産に関わる仕事に就いたんです。小さい頃からなぜか競馬が大好きで。ギャンブルが好きなのか、馬が好きなのか、多分両方だと思います。しかし現実は厳しく、そこで一度挫折を経験しました。
その後、紆余曲折を経て、現在の仕事に就くことになります。職人(作業員)として10年ほど現場で経験を積む中で、尊敬できる業界の先輩方にも出会いました。資格を取得しながら一歩ずつ経験を重ね、現在は経営も含め、現場全体の管理を担う立場になり、現在に至ります。

座右の銘「百里の道も九十九里をもって半ばとす」
私の心にストンと入ってきた言葉。
「百里の道も九十九里をもって半ばとす」は、2013年に当時の谷垣自民党総裁の演説の中で使っていた言葉です。この言葉を初めて聞いたとき、ストンと自分の心の中に入ってきたんです。それ以降、1つの仕事を完了させるまでの行程で最も大切な心構えとして大切にしています。
古代中国のことわざ「百里を行く者は九十を半ばとす」が語源で、「百里の道のりを歩き通そうと思ったら、九十里進んだところでようやく半分だと考え、最後まで気を抜かず努力を続けなければならない」という意味があるそうです。
1つの漏水が命取りになる設備の仕事。
設備の仕事は1箇所の漏水が命取りとなります。いくらいい仕事をしても、最終的に、漏水があれば、それまで築いた信頼が一気に崩れてしまいます。
どんな時も気を抜かず、日々精進していく為の、大切な言葉です。

ビジョンに込められた想い
3Kって悪いこと?長年抱えていた違和感と現場仕事の本質
「3K(きつい・汚い・危険)」という言葉は、建設業界全体のネガティブなイメージとして長い間使われてきました。今もその印象が完全に拭いきれていないのが現実だと思います。特に建築設備の仕事は、まさにその3つが当てはまりやすい分野と言えます。
近年では、そのイメージを変えるために「新3K(給料がいい・希望が持てる・休日がある)」という言葉も使われるようになりました。もちろん、働き方を改善していくことは大切ですが、言葉を上書きしたところで、この仕事の本質が変わるわけではありません。なので、私は、そうした取り組みに少し違和感を感じていたんです。
なぜなら、新3Kを掲げても、現場の仕事は、体力的にはきついですし、危険も伴うので。オフィスワークと違って汚れることも多い。でも、私自身は、そこにこそ、この仕事の価値があると考えている。

肉体労働の価値向上を目指して
私が目指したい理想の社会って何だろう、と考えた時、「必要なのは、3Kを隠すことではなく、そこにある誇りと尊厳を取り戻すことではないか。」と思ったんです。島崎工業が掲げる「3K(きつい・汚い・危険)と呼ばれてきた現場を、信頼と尊敬の象徴に変えていく」というビジョンには、そんな願いを込めています。
この仕事は、誰かの“当たり前の暮らし”を支えるために欠かせない仕事です。現場で汗をかきながら、命を守り、社会の基盤をつくっている。その姿こそ、本来“尊敬されるべき”だと考えます。島崎工業としても、この仕事の価値を正しく伝え、現場で働く人たちが胸を張って誇れる環境をつくっていきたい。それが、私たちが目指す「信頼と尊敬の象徴」としての現場のあり方です。
バリュー「誠実・謙虚・連携」について
事業を続けていく上で、譲れない価値観
「誠実・謙虚・連携」は、社会人として様々な対人関係を通じて私自身が学んだことであり、事業を継続させる上で、譲れない、価値観です。
今でも勿論まだまだ若輩者ですし、ここににたどり着くまで長い年月を要しましたが、過去を振り返って思うのは、調子乗っていけいけどんどんで自分本位では物事は上手く進まないし、直ぐに限界を迎えてしまうんです。
多くの失敗を経て気付いたこと。
それは、
「上質な品質を保ち続けるためには、自分がどのような立場になっても、分け隔てなく、冷静に、嘘なく、誠実に、謙虚に向き合い、常に連携を取り続けていくことが大切」
ということです。
どんな時も忘れてはいけない事だと思っています。

スローガン「見えない場所に、信頼を仕込む。」に込められた想い
設備は、建物が長く健やかな状態を保つのに、欠かせない器官。
「見えない場所に、信頼を仕込む。」この短い言葉には、私が仕事をするうえで決して譲れない姿勢と想いが込められています。
私たちの仕事は、建物が完成すれば天井裏や床下などに隠れてしまう配管工事が中心です。
設備を人の身体にたとえるなら――
給水などを担う配管は“血管”、
排水管は“消化器官”。
どちらも生命を維持するために欠かせない存在。つまり、設備も建物の生命を支える重要な器官なんです。

建物が長く機能し続けるためには、これらの配管が健全な状態を保つことが不可欠です。設置当初は問題がなくても、時間の経過とともに劣化や詰まりといった課題は必ず生じます。人が体調を整えながら健やかに生きるように、建物もまた、定期的な点検やメンテナンスを重ねることで、長く健康な状態を保つことができます。私たちは、その「見えない健康」を支える存在として、一つひとつの現場に誠実な仕事を積み重ねています。
この仕事の真骨頂
「配管などの“見えない場所”こそ、私たちの仕事の真骨頂である。」
当たり前の暮らしを支えるために欠かせない視点――それが、私自身が強く確信していることです。そして、その支えを成り立たせているのは、まぎれもなく“信頼”です。お客様、従業員、協力会社――どの関係も、互いの信頼なくして成り立ちません。ギブ(GIVE)も、テイク(TAKE)も、その根底にあるのは信頼です。この考えを言葉にしたのが、スローガン「見えない場所に、信頼を仕込む。」でした。
目立たないけれど、重要。むしろ、目立たない場所こそが重要。
この言葉は、自分の性分にもいちばんしっくりきました。派手さよりも、確かさを積み重ねる。そんな姿勢をこれからも大切にしていきたいと思っていますし、社員にも大切にして欲しいと考えています。

島崎工業という会社を、これからどんな存在に育てていきたいですか?
会社を守りながら、更なる信頼の獲得を目指して
先代、そして現代表が築いてきた70年を超える歴史に、ただただ尊敬の念を抱いています。長い年月の中には、きっと山あり谷ありの時期もあったと思いますが、守るべきものの一線を守り抜いてきたからこそ、今の島崎工業があると感じています。
私たちの仕事は、生活インフラを支える上で欠かせないものです。その本質は、過去も未来も変わることはありません。だからこそ、従業員や協力業者の皆さんには、今回掲げたビジョンを常に共有しながら、この仕事への誇りと尊厳を持って取り組んでほしいと考えています。
そして、「島崎工業に任せれば大丈夫」と心から信頼していただける会社であり続けるために、全員が一丸となって高い品質を追求し、社会に安心を届けられる組織へと成長させていきたいと思っています。

一緒に働く仲間には、どんなことを大切にしてほしいですか?
会社の為、でなく、自分の為になる行動指針
まずは、今回掲げた「見えない場所に、信頼を仕込む。」というスローガンと、「誠実・謙虚・連携」という価値観をいつも忘れずに日々仕事に取り組んで欲しいです。会社のため、というよりも、最終的には“自分自身のため”になるからです。
稼ぐ為に、欠かせない視点
私は、お金を稼ぐことは人生においてとても大切なことだと考えています。でも、お金を稼ぐ本質は、結局のところ“信頼”だと思うんです。信頼がなければ仕事は任せてもらえないし、任せてもらえなければ稼げない。
現場で信頼を得ていく為に必要な考え方が、このスローガンや価値観に集約されています。
出会いや人を大切にすることが、自分の誇りに繋がる
現場では、年齢も経験も、これまで歩んできた背景もそれぞれ違います。だからこそ、互いを尊重し合い、助け合い、教え合いながら働くことが大切だと思うんです。私自身も、そうやって多くの先輩方や仲間から学び、支えられてきました。
仕事も人間関係も、信頼で成り立っている。仲間同士の信頼、お客様との信頼。そのどちらもが、自分自身を支えてくれます。ですので、誠実に、謙虚に、そして連携を大切にしながら、共に信頼を築き合える仲間でいてほしいと思います。
その先にきっと、「働くことの誇り」や「自分の仕事が誰かの安心を支えている実感」が生まれるはずです。

これから島崎工業と一緒に働く仲間へ
道は後から見えてくる。誇りある仕事を、誇りある仲間と。
私自身がそうですが、もともとこの仕事に就こうと思って始めたわけではありません。
また、すぐに今のようなビジョンに辿り着いたわけでもありません。
そんな私からのメッセージではありますが・・・
この業界は、人手不足や高齢化などの課題を抱え、いまだに“3K(きつい・汚い・危険)”のイメージを持たれがちです。毎日、丸の内のオフィスで働くような“華やかな仕事”ではありません。そして、私たちの会社も、建設業でいえば、大手ゼネコンではなく、新築マンションやテナントビルの設備施工を担う、小さな“建築設備会社”です。
しかし、誰かが安心してお風呂に入り、空調の利いたオフィスで快適に働ける。そんな“当たり前”を支えていることに、私自身も社員も、そして協力会社のみんなも、誇りを持っています。
社員数名の小さな会社ですが、この規模では珍しいマンション設備の施工や改修を、協力会社と連携して担当しています。それこそが、島崎工業で働く醍醐味のひとつだと考えています。
技術は一生もの。裁量権が大きいからこそ、成長できる。
この仕事は、学べば学ぶほど奥が深く、身につけた技術は一生ものです。努力次第で“親方”や“施工管理者”として独立する道も開けます。
大手では、分業化が進み、同じような種類の現場で同じ業務を、担当する為、知識が偏り、通用しないこともある。でも、私たちのような小さな会社では、色んな事を覚えて、色んな事をする必要があり、裁量権も大きいのが特徴です。
指示に従って、最小限の仕事をしたい、と考える人には、大変かもしれない。でも、裁量権を持ち、任された現場に責任をもって、自分主導で進めていきたい、色んな仕事ができるようになりたい、と考える人には、私たちのような会社は向いていると思います。長期的には現場での対応力が圧倒的に変わってくるんですよね。
独立を目指すくらいの、向上心はむしろ大歓迎
派手さや名声を求める方には向かないかもしれませんが、社会的な意義を感じながら誠実に仕事をし、着実に技術と信頼を積み重ねたい方には、きっと合う会社だと思います。
真面目に、一生懸命に働くことが好きな人。
人との関わりを大切にできる人。
将来は独立を目指したいと考えている方。
そんな方を、島崎工業は全力で支援します。
“見えない場所に、信頼を仕込む”という誇りをあなたに
島崎工業は、目立たない場所であっても“信頼を仕込む”ことを誇りにしています。
もしあなたが、その“信頼”を自分の手で形にしていきたいと思うなら、ぜひ一緒に働きましょう。
現場で会える日を、心から楽しみにしています。
