学歴より、仕事ぶりが評価される仕事とは?――「何をしてきたか」より「これから何ができるか」
学歴より、仕事ぶりが評価される仕事とは?
「何をしてきたか」より「これから何ができるか」
「学歴に自信がない」
「勉強はあまり得意じゃなかった」
「今からでも、何か手に職をつけたい」
そんなふうに、これからの仕事について考えている方もいるのではないでしょうか。
もちろん、学歴が大切になる仕事もあります。
学校で学んだことや、そこで努力してきた経験も、その人にとって大切な財産です。
でも世の中には、学歴以上に、その人の仕事ぶりが評価される仕事もあります。
私たちが携わっている、建築設備の仕事もそのひとつだと思っています。
現場で最後に問われるのは、どこの学校を卒業したかではありません。
「この仕事を任せられるか」
「あの人なら大丈夫と思ってもらえるか」
そして何より、
「また、この人と仕事をしたいと思ってもらえるか」
だと思うのです。
現場では、履歴書より仕事ぶりが見られる
建築設備の仕事では、給排水、衛生、空調、換気など、人々の暮らしに欠かせない設備をつくります。
建物が完成すれば、その多くは壁や天井の中に隠れてしまいます。
普段は誰にも見られません。
だからこそ、仕事をする人間の姿勢が出る場所でもあります。
見えなくなる配管だから、これくらいでいい。
ではなく、
見えなくなる場所だからこそ、きちんとやる。
次に修理する人のことまで考えて施工する。
図面通りにいかないときには、自分で考える。
分からなければ、分かったふりをせずに聞く。
間違えたら、ごまかさずに直す。
そういう一つひとつの仕事ぶりを、現場では意外なほど周りの人が見ています。
そして、それが何年も積み重なると、
「あの人に任せれば大丈夫」
という信頼に変わっていきます。
それは、学校を卒業したときにもらえるものではありません。
自分自身で、時間をかけてつくっていくものです。
最初からできる人なんて、ほとんどいない
設備の仕事は、決して簡単な仕事ではありません。
材料の名前ひとつとっても、最初は分からないものだらけです。
工具の使い方、配管の方法、図面の読み方、材料の手配、職人さんとの打ち合わせ、工程の管理。
覚えることはたくさんあります。
正直、一人前になるには時間もかかります。
でも、だからこそ面白い仕事でもあります。
昨日できなかったことが、今日はできる。
最初は名前すら分からなかった材料を、自分で選べるようになる。
先輩について歩いていた人が、いつか自分で現場を任される。
そしていつの間にか、後から入ってきた人に仕事を教えている。
できなかったことが、少しずつ「自分の技術」になっていく。
そこに、手に職をつける仕事の面白さがあります。
「勉強が苦手だった」と「仕事ができない」は、同じではない
学校の勉強と、仕事を覚えることは、少し違います。
現場には、教科書だけでは覚えられないことがたくさんあります。
実際に見て、触って、失敗して、考える。
「なんでこうなるんだろう」と疑問を持つ。
分からないことを人に聞く。
そして、次は自分でやってみる。
その繰り返しです。
ですから、学生時代の成績だけで、その人が技術者に向いているかどうかは分からないと私たちは考えています。
むしろ大切なのは、
知らないことを、知らないままにしないこと。
そして、
昨日より少しでもできるようになろうとすること。
派手なことではありません。
でも、その積み重ねが、数年後には大きな違いになっていきます。
技術だけでも、一人前にはなれない
そして、もうひとつ。
私たちは「腕さえ良ければいい」とも考えていません。
なぜなら、建築は一人ではつくれないからです。
元請会社、設計者、職人、メーカー、材料店、そして、ほかの工種の人たち。
たくさんの人が関わって、一つの建物が完成します。
だから必要になるのが、人との関わり方です。
約束を守る。
挨拶をする。
分からないことを確認する。
間違えたら認める。
相手の話を聞く。
困っている人がいたら手を貸す。
当たり前のことのようですが、長く仕事をしていくほど、こうしたことの大切さを感じます。
島崎工業が大切にしているのも、
「誠実・謙虚・連携」
という、とてもシンプルな考え方です。
技術を身につけても驕らない。
一人で何でもできると思わない。
周りの人と力を合わせて、いい仕事をする。
そういう毎日の積み重ねが、やがてその人への信頼になっていくのだと思います。
学歴ではなく、「あなたにお願いしたい」と言われる人へ
設備の仕事には、いろいろな道があります。
職人として技術を磨く道。
施工図を描けるようになる道。
現場全体を動かす施工管理者になる道。
資格を取って、さらに専門性を高める道。
そして経験を積み、いつか独立する道もあります。
最初から将来を決めておく必要はありません。
現場でいろいろな仕事を経験しながら、
「自分はこれが得意かもしれない」
「こういう仕事は面白いな」
そんなものを少しずつ見つけていけばいいと思います。
島崎工業でも、未経験であれば施工補助から始まり、現場経験を積みながら、施工技術、施工図、施工管理へと仕事の幅を広げていくことができます。
私たち自身も、まだまだ勉強することばかりです。
現場が変われば条件も変わり、昨日までの正解が、そのまま今日の正解になるとは限りません。
だから、この仕事に「もう全部覚えた」はないのかもしれません。
見えない場所に、その人の仕事ぶりは残る
配管の多くは、建物が完成すると見えなくなります。
誰かがその配管を見て、
「これは○○さんが施工したものだ」
と気づくことも、ほとんどありません。
少し不思議な仕事です。
一生懸命つくったものほど、最後には見えなくなってしまう。
それでも、その配管の中を毎日水が流れる。
蛇口をひねれば水が出る。
暑い日にエアコンが動く。
トイレが普通に使える。
そんな日常の「当たり前」のどこかに、自分がやった仕事が残っています。
名前は残らなくても、仕事は残る。
そして、丁寧な仕事を続けていれば、
「あの人に任せたい」
という信頼も残っていきます。
私たちは、それでいいと思っています。
過去の肩書きより、これから積み上げるもの
学歴は、その人がこれまで歩んできた道のひとつです。
それを否定する必要はありません。
でも、それだけで人の価値や将来が決まるわけでもないと思います。
少なくとも、私たちが働いている現場には、
今日の仕事ぶりを、明日の自分の価値に変えていける世界があります。
最初は何もできなくてもいい。
失敗することもある。
遠回りすることだってある。
それでも、誠実に仕事を覚え、一つずつできることを増やしていく。
その積み重ねは、きっと自分を裏切りません。
そして、いつか振り返ったとき。
履歴書に書かれた学校名よりも、
「この人に任せたい」
という言葉のほうが、自分にとって大きな肩書きになっているかもしれません。
見えない場所に、信頼を仕込む。
私たち島崎工業も、そんな仕事をこれからも一つずつ積み重ねていきたいと思っています。